医療法人 越田クリニック

不妊治療トピックス

《 看護師便り 》

2013.09.25 看護師便り

日本生殖看護学会学術集会に参加しました

こんにちは。越田クリニック看護師長の藤島です。

H25年9月1日、ホテル京都エミナースで行われた「第11回日本生殖看護学会学術集会」に看護スタッフととともに参加してまいりました。

今回のテーマは「生殖看護における不妊専門相談センターの活用と連携」。

不妊専門相談センターとは、厚生労働省が女性の健康支援事業の一環として取り組んでいる公的相談センターで、不妊症、あるいはその治療に関する医学的・専門的な相談や不妊に関する様々な悩みについての相談が行われています。

今回「不妊専門相談センター活動における職種間連携と看護職への期待」というテーマでシンポジウムが行われ、指定発言者としての機会をいただきました。

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行政・医師・心理職・看護職の立場での取り組みや課題を述べられた後、私が不妊専門医療施設の看護職として不妊専門相談センターに期待することを発表しました。

不妊専門相談センターでは、治療中や治療を中断している方の相談が多いとのことです。医療現場の看護職としてどのような相談があるのかを知り、患者さまに「何が出来るのか」「何をしなければならないのか」を、不妊専門相談センターとともに考えていく必要があると思います。

もう一つは、受診されていない方への支援について。

まだ、不妊治療を受診されていない方が、当院の看護相談を利用されることがあります。相談内容には「どこに相談してよいのかわからない」「妊娠しないが、何を相談してよいかわからない」などのケースが多く、このような場合、当院の看護相談も多いにご利用いただきたいですが、不妊専門相談センターも利用できると、もっとたくさんの方が安心できるのではないかと考えます。

不妊専門相談センターの存在が多くの方に知られていないという現状から、今後も引き続き広報が必要と思われます。

今回の学術集会で、不妊専門相談センターの現状を知ることができ、不妊に悩む女性により良い支援を共に考えていかなければならないと強く感じました。

不妊専門相談センター事業の概要(厚生労働省)
※全国の不妊専門相談センター一覧が載っています。

看護部 藤島由美子