医療法人 越田クリニック

不妊治療トピックス

《 看護師便り 》

2015.06.16 看護師便り

話すことの効果 第4回「グループトークを振り返って思うこと」

当院では、日頃話せない悩み、治療を続ける中での疑問や、不安なことなどを、患者さま同志、スタッフと一緒に共有できればという思いからグループトークを実施しています。

私たちは、毎日の診療、カウンセリング、そしてグループトークの中で「話すことの効果」を感じています。特にグループトークでは、患者さま同志の共感や共有が、強い力になっていることを感じ、定期的に続けてまいりました。
しかし、患者さまの中には「人前で話すなんて恥ずかしい」「何を話していいのかわからないし不安」という方も多くいらっしゃいます。今回より5回に渡って「話すことの効果」について、この看護師だよりでご紹介したいと思います。
実際にグループトークに参加された患者さまの声を紹介したいと思いますので、患者さまと対話した内容を更新していきたいと思います。

内容は

第1回「最初は乗り気じゃなかったです」
第2回「驚きの連続」
第3回「本当によかった・・・」
第4回「グループトークを振り返って思うこと」
第5回 藤島師長解説「会って話すことの大切さ」

藤島由美子
看護師・不妊症看護認定看護師・不妊カウンセラー・生殖医療コーディネーター


患者さま Tさま 38歳
治療期間1年
最近人工授精から体外受精にステップアップ

第4回「グループトークを振り返って思うこと」

聴くことの大切さ

ここまでグループトークにご参加いただいて感じたこと、気づいたことなどをうかがってきましたが、今、グループトークを振り返って思うことをお聴かせいただけますでしょうか。

グループトークに参加して、自分は人の話をどれくらい聴けているかということを、すごく考えました。


そうなんですね。

はい。グループトークで話すことの楽しさに気づけたのは、みなさんが心から真剣に話を聴いてくださったからです。とても嬉しかった。
家に帰ってから、ふと自分はあんなに真剣に人の話を聴いてるかな?と思いました。


例えばご主人の話とか?

そうですね。聴いてるようで聴いてない(笑)悩みに対して解決してあげようとしたり「その考えは違うよ」とか。自分がされたらすごく腹が立つんですけど、夫にしてたなぁと(笑)
話を聴くことの深さを思い知りました。真剣に聴いてくれる人がいるから気持よく話せるんですね。


確かにそうですね。家族は特に言い返したくなりますけど(笑)

そう、そう!大切な人なのについ。
子どもができたら、ちゃんと話を聴いてあげたいと思います。


素晴らしいですね!

ムダなことはなかった

グループトークに参加してから、治療に向かう気持ちも変わりました。


どんな風に変わられたのでしょう?

今、納得して治療に向かっています。以前が納得していなかった訳ではないのですが、いろんなことを考えすぎてモヤモヤしたまま治療を受けていたと思います。


モヤモヤしてたものとは?

いつまで治療が続くんだろうとか。これがダメだったら次はどうしようとか・・・。自分でコントロールできないことを考えてモヤモヤしていました。


モヤモヤはすっかり晴れてましたか?

そうですね。スッキリしています。でもたまにモヤモヤしますけど・・・。その時は自分たちでグループトークを開催してます(笑)

とてもいいですね。では、最後にグループトークの参加を迷っているみなさまに一言お願いいたします。

モヤモヤしてるなーと感じている方はぜひ、グループトークに参加してください。頭がスッキリすると心も体もスッキリします。痩せるとかじゃないですよ(笑)
みなさん、百聞は一見にしかずです。


ありがとうございました!

次回は第5回藤島師長解説「会って話すことの大切さ」です。
お楽しみに!