医療法人 越田クリニック

先日、パシフィコ横浜で行われた第60回日本生殖医学会学術集会講演会に参加させていただきました。
今回はIFFS International Meeting 2015との併催であったため、英語での講演や発表が多数ありました。
当院も英語でポスター発表をしました。テーマは後日ホームページでご報告します。
私はあいにく英語がやや？苦手なため、限られた情報を得てまいりました。
とても興味があった講演は｢不育症治療に必要なカウンセリングと漢方療法｣というテーマで、富山大学産婦人科の齋藤 滋先生の講演でした。
流産を繰り返される方の中で、流産の原因が明らかにならなかった方を対象に、カウンセリングで精神的負担が緩和された方とそうでない方を比べたところ、サポートを受けた方の出産率が明らかに高かったという結果でした。これはTender Loving Care(TLC=優しく愛情のこもったケア)であり、ヨーロッパの研究チームが、それまでの信頼度の高い研究報告をひとつにまとめ、習慣性流産治療ガイドラインを発表し、最も効果があったとされています。
不育症の方だけでなく、不妊症の方へのケアとしても大切である、と言われていました。
私も大切であると強く感じています。精神的ストレスが少しでも軽減でき、安心して治療が受けられるようスタッフ皆で引き続き取り組んでいきたいと思っています。不安なことや不明なことなど、どんなことでもご相談ください。
学会で勉強したあとには、美味しい食事を食べたり散策したり。今回もご紹介を❗と思ったのですが、写真が１枚。私の趣味の写真だけでした(^_^;)

看護部 藤島 由美子