2016.11.07 漢方コラム
冷え対策の漢方
東洋医学では昔から、冷えは妊娠によくないと言われてきました。体を冷やすと、生命力を作り出す腎の働きが低下し、気、血、水の流れが悪くなり、不妊の原因になると考えられるからです。
冷えの状態をよく観察して、ぴったり合う漢方薬で、体調を整えましょう。冷えが改善されると、頭痛や肩こり、腰痛、便秘や下痢、めまい、倦怠感などなど今まであきらめていた症状が良くなることがあります。
- 1:体を温める
- 内臓を温める:
人参湯・大建中湯・呉茱萸湯など - 四肢を温める:
当帰四逆加呉茱萸生姜湯など
- 内臓を温める:
- 2:浮腫を取り、温める
当帰芍薬散・真武湯・苓姜朮甘湯・五積散・桂枝加朮附湯など - 3:瘀血をとり、温める
芎帰調血飲・桃核承気湯・桂枝茯苓丸など - 4:ストレスを解消して冷えをとる
四逆散、加味逍遥散・柴胡桂枝乾姜湯など - 5:老化防止
八味地黄丸・牛車腎気丸・真武湯など
冷えの状態をよく観察して処方しますので、ご相談ください。