医療法人 越田クリニック

不妊治療トピックス

《 漢方コラム 》

2017.05.07 漢方コラム

女性の漢方シリーズ めまい編

検査では異常が見つからず、不定愁訴、自律神経失調症、更年期(プチ更年期)などの診断であきらめる、放置する、もしくは、ドクターショッピングする・・・こんな経験をお持ちの方は多いと思います。そんな時に、漢方が劇的に効果を発揮することがたびたびあります。女性の困った症状におすすめの漢方を順次、紹介していきます。

▼めまい編

めまいは脳や耳の病気によって起こることもあるので、病気を除外しておくことも大切です。
漢方では、主に水分代謝の異常から起こります。
日本は湿気も多く、浮腫みがちで、
①寝起きが悪い
②頭がぼーっとする、頭がふわふわする
③まぶたが腫れぼったく、顔がむくんでいる
④立ちくらみがある などなどの症状が起こりやすいです。
(私はほぼ毎朝です・・・)

▼オススメ漢方
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)エキスをおすすめします。
1~2包服用すると、ものの数分で(即効性)、重たいまぶたが軽くなり、視界が広がり、頭がしゃきっとスッキリしてきます。 私は、毎朝手放せません。 くもりや、雨の日、月経前などは特にひどいので、起床時に服用し、職場に着いたときや昼頃、再度服用することもあります。効き足りない、効果がわからないとき・・・
浮腫みを改善する漢方薬を普段より服用しておくと、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)エキスの効果がより発揮されやすいです。その他には・・・

●五苓散(ごれいさん)
くるくる回るめまいに。 のどが乾いたり、むくみを感じたり、雨の日は調子が悪い人に有効です。

●真武湯(しんぶどう)
冷え性があり、雲の上を歩くような足もとのふわふわ感がある。

●半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
胃腸が弱い人に良い。

などがあります。
血の巡りも悪いときには、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)と、四物湯(しもつとう)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を併用すると、より有効なときがあります。