医療法人 越田クリニック

不妊治療トピックス

《 漢方コラム 》

2017.08.07 漢方コラム

月経前症候群(PMS)

月経が始まる数日前になると、体がだるくなったり、いつも以上にイライラしてしまったり・・・心と身体に不調を感じたことはありませんか?
それは、月経前症候群(PMS)かもしれません。

月経前症候群というのは、月経前の3~10日間続く、精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものと定義されています。
月経が始まると明らかに軽快することや、2-3周期以上繰り返すことが特徴です。

症状別 漢方薬の選択方法
高温期に多く分泌されたエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が、高温期後半に急激に低下し、脳内ホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが原因と言われています。 ストレスの影響を受けることも多く、はっきりした原因はまだわかっていません。月経前症候群(PMS)の原因
女性特有のこのような症状に漢方薬が効果を発揮します。
月経前には浮腫みがひどくなる女性、便秘になる女性も多く見受けますが、漢方薬で改善すると、体が軽くすっきりし、心まで軽くなることを多く経験します。浮腫・・・当帰芍薬散・防巳黄者湯・九味びんろう湯など
便秘・・・潤腸湯・通導散・桃核承気湯など
めまい・・・苓桂ホ甘湯・真武湯・五苓散など
腹痛・・・当帰芍薬散・当帰建中湯など
情緒不安定やイライラ・・・ 四逆散・抑肝散・加味逍遥散・甘麦大炎湯など他にも様々な症状に効果的なことも多いので、ご相談ください。