2016.04.01 看護師便り
日本生殖看護学会 関西地区勉強会 参加
奈良県帝塚山大学で行われた日本生殖看護学会 関西地区勉強会に参加いたしました。
講師は日本こども支援協会 岩朝しのぶ 代表理事
岩朝さんは、ご自身が不妊治療を経験し、現在は養育里親として8歳のお子さんと暮らしています。
今回のテーマである特別養子縁組は、6歳未満の児童を対象に、家庭裁判所が「子どもの利益のために必要」と判断した場合、実親との親子関係を消滅させ、養親の実子とする制度です。
■里親(養親)の年齢について
子どもと養親との年齢差は45歳以下ということが推奨されているそうですが、実際の認定基準は自治体によって様々で、子どもとの年齢差が40歳程度までとなっている自治体もあるそうです。
仮に40歳を過ぎて0歳児の特別養子縁組を希望したとしても叶わないことも多いのだとか。
講義の内容は、特別養子縁組の制度説明の他に
- ・親と離れて施設で暮らす子どもたちの現状
- ・愛知方式の特別養子縁組
- ・特別養子縁組の課題 等
初めて耳にすることも多くありました。
その後、特別養子縁組のドキュメント映像を観たあと、グループに分かれてディスカッションを行いました。
私たちも、患者さまからのお問い合わせにお答えできるように子どもを育てる選択肢のひとつとして、特別養子縁組についての理解を深めたいと思います。