医療法人 越田クリニック

不妊治療トピックス

《 漢方コラム 》

2016.04.07 漢方コラム

漢方の持つアンチエイジング力①

黄帝内経(こていだいけい)の「素門 上古天真論」には、女性のからだは7の倍数、男性のからだは8の倍数で変化が訪れるとされています。
男性は32歳頃をピークとして40歳頃から衰えていき、女性は28歳頃をピークとして35歳頃から衰えていく、と考えられています。

腎(じん)とは

東洋医学でいう「腎」は、成長や発育、生殖、老化に関する働きを生涯に渡り調整する、生命力の根源と考えられています。
腎に蓄えられた生命力(精)には、先天的に生まれ持った精と、後天的に補充する精があります。タンパク質をはじめ、バランスのとれた食事を摂取することが卵巣機能にも良いと考えられています。その他、極度の疲労、睡眠不足などによって、精は消耗されると考えられています。生活習慣を見直すとともに、胃腸を整えたり、ストレスを軽減したりといった漢方薬を使用するのも、腎を健康に保つのに良い場合があります。

補腎薬(ほじんやく)

何らかの原因で弱まった腎を補う、または老化を緩やかにするための補腎薬(ほじんやく)があります。

次の回ではこの補腎薬(ほじんやく)について解説します。