医療法人 越田クリニック

不妊治療トピックス

《 漢方コラム 》

2026.02.05 漢方コラム

冷えと漢方

子宮や卵巣への冷えの影響

漢方の考え方では、古くから「冷え」は妊娠の大敵とされてきました。
体が冷えると血液の流れが悪くなり、本来備わっている体の機能が十分に働かなくな
ってしまいます。

特に下半身は上半身に比べて冷えやすく、子宮や卵巣は冷えの影響を受けやすい
部位です。そのため、日常生活の中で体を冷やさない習慣を身につけることがとても
大切です。

例えば、素足を避けて靴下を履く、湯舟にゆっくり浸かって体を芯から温める、無理の
ない範囲で適度な運動を取り入れる、などが挙げられます。

冷えに有効とされる漢方薬

 

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
日本で女性に最も多く使用されている漢方薬の一つです。血の巡りを良くして体を
やさしく温め、むくみを改善し、卵巣機能を整える作用があるとされています。

温経湯(うんけいとう)
肌の乾燥や月経不順がみられる方の目安となります。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
手足の先の冷えが強く、しもやけや頭痛を伴う方に用いられます。

苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
下半身の冷えやむくみが気になる方に。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
下半身の冷えに加え、ストレスを感じやすい方に適しています。

真武湯(しんぶとう)
全身の冷えやむくみに有効で、新陳代謝を高めるとされています。冷たい飲食で下
痢をしやすい方、めまいがある方、夕方になると下半身がむくんでだるくなる方にも用
いられます。

 

気になる症状がありましたら、漢方外来でご相談ください。

越田クリニック 医師 中井 恭子

中井医師の「漢方コラム」