医療法人 越田クリニック

不妊治療トピックス

《 ワクチン 》

2021.06.23 ワクチン

妊娠中の方への新型コロナワクチン接種について

妊娠中の方への新型コロナワクチン接種について

新型コロナウイルスワクチンは、これまで医療従事者、高齢者を中心に接種が行われてきましたが、今後それ以外の方へと順次拡大されます。そこで日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本産婦人科感染症学会は令和3年6月17日に共同で「妊産婦のみなさまへ」と新しい声明文を公開しました。

欧米ではすでに10万人以上の妊婦さんが接種を受けデーターもそろいはじめてきました。
また日本でも昨年度多くの妊婦さんの感染が報告されました。
大阪府内では昨年度の妊婦の新型コロナ感染感染者が168人確認されたとの報告もありました。

 

声明文の内容

 

1、ワクチン接種は妊娠初期を含め妊婦さんとおなかの赤ちゃん双方を守るとされています。また、 お母さんや赤ちゃんに何らかの重篤な合併症が発生したとする報告もありません。したがって日本においても、希望する妊婦さんはワクチンを接種することができます。

 

2、妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると、特に後期の感染ではわずかですが重症化しやすいとされています。

 

3、一般に、このワクチンを接種することのメリットが、デメリットを上回ると考えられていますので、特に感染の多い 地域や感染のリスクの高い医療従事者等や、糖尿病、高血圧、気管支喘息などの基礎疾患を合併している方 は、ぜひ接種をご検討ください。

 

4、副反応に関し、妊婦さんと一般の人に差はありませんが、発熱した場合には早めに解熱剤を服用するようにし てください。アセトアミノフェンは内服していただいて問題ありませんので頭痛がある場合も内服してください。

 

前回の声明文の「妊娠12 週までのワクチン接種を避けた方が望ましい」の項が削除されました。

産婦人科施設以外で接種を受ける場合は、その前にかかりつけ医にワ クチン接種の適否に関してご相談ください。

参考サイト
http://www.jsog.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=1

http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210617_COVID19.pdf