医療法人 越田クリニック

不妊治療トピックス

《 トピックス 》

2026.09.08 トピックス

2024年ARTデータブックが公表されました

2026年9月、日本産科婦人科学会より、2024年に日本で実施された生殖補助医療(ART)に関する最新のデータが公表されました。

ARTとは、体外受精・顕微授精などの治療によって受精・胚培養を行い、胚移植によって妊娠を目指す治療のことです。

近年、ARTによる不妊治療は広く行われるようになり、現在では不妊治療における重要な選択肢のひとつとなっています。

ARTによる出生児数は過去最多に

2024年は、ARTによって出生したお子さんが86,473人となり、過去最多となりました。

日本で生まれたお子さんのおよそ8人に1人がARTによる出生となっており、

ARTが多くの方の妊娠・出産を支える重要な医療のひとつとなっていることが分かります。

ARTによる治療数は前年より減少

2024年のARTデータで注目されるのは、ARTによる治療周期数が前年より減少した一方で、ARTによる出生児数は過去最多となったことです。

治療周期数は減少したものの、胚移植あたりの妊娠率が上昇していることや、凍結融解胚移植を中心とした治療が広く行われていることなど、

ARTの治療成績や治療方法の変化が、出生児数の増加につながっていると考えられます。

胚移植あたりの妊娠率は約41%まで上昇

2024年は、胚移植あたりの妊娠率が約41%まで上昇しました。

また、凍結胚を用いた治療も広く行われており、胚の培養・凍結保存技術など、ARTに関する治療技術の進歩がうかがえます。

多胎妊娠の増加

妊娠率は上昇一方で、多胎妊娠の増加など、安全性の面では引き続き課題もあります。

妊娠率だけでなく、患者さん一人ひとりの年齢や身体の状態、治療歴などを考慮し、安全に妊娠・出産へつなげる治療がますます重要になっています。

当院では、最新のARTデータや医学的知見を踏まえながら、患者さんそれぞれの状況に合わせた治療方針をご提案しています。